中国電力の電気料金は高い?一番お得な電力会社を徹底比較

中国地方で電力を供給している会社として、中国電力が有名です。

ただ、電力自由化の流れによって、中国電力は他の電力会社と比較して電気料金が見劣ってしまうのが実情です。

では、中国電力と他の電力会社でどれだけ料金差があるのでしょうか? 

ここでは、中国電力の成り立ちや電気料金プラン、そして他の電力会社との違いについて詳しく解説していきます。

 

中国電力の電気料金情報まとめ

中国電力について詳しく解説すると、広島県、山口県、島根県、鳥取県、岡山県全域と兵庫県赤穂市(福浦)、香川県小豆郡、香川郡直島町、愛媛県の一部エリアで電力供給している会社です。

略称として中電や中国電が用いられることがあり、また中国電力のブランド名であるEnerGia(エネルギア)が使用されることもあります。 

但し、中電と言うと全国的には中国電力よりも規模が大きい中部電力の略称でもあり、中国地方以外では、中部電力と区別のために「中国電」と表記されています。 

中国電特のブランドスローガンは「いいことプラス EnerGia」となっています。

中国電力は山口県営の電力事業をベースに発足した経緯があり、山口県が大株主となっています。

また、かつては外郭団体である財団法人山口県振興財団を経由して13.72%の株式を保有する筆頭株主となっていましたが、山口県の機構改革に伴って2012年3月末で解散したことに合わせて、一部の株式を売却しています。

歴史を紐解くと、1939年4月1日に日本発送電が発足して、1942年4月1日には中国配電株式会社が開業しました。

1945年8月6日に、中国配電は広島市への原子爆弾投下によって、本店と広島支店が消失してしまいます。

1951年5月1日に、電気事業再編成審議会委員長を務めていた松永安左エ門氏がGHQへの説得によって、国会決議より効力が強いGHQポツダム政令をベースとして、中国電力が設立されました。

2016年度のデータとして、合計で 114箇所、115,3万6,000Kwの発電能力を有しています。

それぞれの発電所として、以下があります。 

水力発電所

・俣野川発電所
・新成羽川発電所
・南原発電所
・滝山川発電所

火力発電所

・三隅発電所
・水島発電所
・玉島発電所
・大崎発電所
・岩国発電所
・柳井発電所
・下松発電所
・新小野田発電所
・下関発電所
・黒木発電所
・西郷発電所
・見島発電所 

関連会社

・倉敷共同発電所
・福山共同発電所
・副生ガス 

原子力発電所

・島根原子力発電所
・上関原子力発電所 

新エネルギー

・福山太陽光発電所
・宇部太陽光発電所 

エリアこそ狭いものの、原子力発電所が2か所あるというのは特筆すべきですね。

また、火力発電所が多い点も注目すべきポイントです。

中国電力の電気料金推移

中国電力では、時代背景などを鑑みて、常に電気料金の見直しを実施しています。

代表的な価格変化としては以下のようなものがあります。

改定時期 改定率 改定の経緯
1951年8月13日 平均30.1% 物価上昇および第1次資産再評価実施による資本費増加のため
1952年5月11日 平均28.0% 物価上昇および第2次資産再評価実施による資本費増加のため
1954年10月1日 平均11.2% 電源開発および第3次資産再評価実施による資本費増加のため
1966年10月15日 3.91% 経営合理化による料金格差是正のため
1974年6月1日 平均56.82% 燃料費の高騰・環境対策費および電力供給設備拡充に伴う資本費の増大、諸物価の高騰
1976年8月31日日 22.19% 燃料費の高騰および諸物価高騰に伴う資本費の増大
1980年4月1日 平均50.83% 燃料費高騰および資本費増大
1988年1月1日 ▲17.83% 燃料費の低減
1989年4月1日 ▲2.96% 消費税の導入にあわせて原価補正
1996年1月1日 ▲6.29% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
1998年2月10日 ▲4.67% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
2000年10月1日 ▲5.42% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
2002年10月1日 ▲5.72% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
2005年4月1日 ▲3.53% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
2006年7月1日 ▲2.51% 経営効率化の実績・見込による原価の低減
2008年9月1日 ▲1.00% 燃料費の高騰および経営効率化の実績・見込による原価の低減に伴う料金の見直し
2013年4月1日 6銭 地球温暖化対策のための税の導入に伴う燃料費の増加
201④年6月1日 6銭 地球温暖化対策のための税の税率引き上げに伴う燃料費の増加

 特筆すべきポイントとして、1966年10月15日に3.91%の値引きを実施している点です。

経営合理化による料金格差是正のためが理由ですが、この時期は他の電力会社では値上げのみ行っている中で、非常に珍しいこととなっています。

中国電力の値上げは他の電力会社と比較して多い?

中国電力の特筆すべきポイントとしては、直近で2回の値上げを実施している点です。

他の電力会社でも値上げは行っているのですが、割合ではなく6銭と具体的な数値で値上げしている点にあります。 

また、値上げの理由としては地球温暖化対策のための税に伴う燃料費の増加となっています、他の電力会社では、東日本大震災の影響で原子力発電所が相次いで停止したことによって発生していますが、中国電力では島根原子力発電所は3号機を建設中で、2号機定期点検中、1号機は2017年に廃炉が決定しています。

また、上関原子力発電所では1・2号機を計画中で計274.6万kWの能力を誇る予定です。

このように、原子力発電所が稼働していなくても値上げするほどのインパクトはないというのが実情です。

中国電力の電気料金確認と計算方法

中国電力における電気料金は、基本料金、電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計額で成り立っています。

基本料金は、契約電流(アンペア)または契約電力(キロワット)によって変動する仕組みとなっているのが特徴です。 

電力量料金は使用電力量によって算出することができ、燃料費調整額を燃料費の変動に応じて加算あるいは差し引かれます。

具体的な計算式は、以下となります。 

電気料金=基本料金+(電力量料金単価×一ヶ月の使用電気量)±(燃料費調整単価×一ヶ月の使用電気量)+(再生可能エネルギー発電促進賦課金×一ヶ月の使用電気量)

電気料金内訳

 実際に請求される金額については検針票で確認することができます。

また、電気メーターまたはスマートメーターの数値を確認して自分で算出することが可能です。 

他では、ぐっどずっと。クラブいうサービスに会員登録すると、Web上で電気料金を確認することができます。

中国電力の電気料金プラン一覧

中国電力では、エコの時代を見越して常に新しい電気料金プランを提供しています。

よって、一昔前までに存在していたプランは、見直すことによってお得になる可能性もあるので、内容を改めて把握しておくことも重要です。 

中国電力では、主に以下のようなプランが用意されています。

  • スマートコース
  • シンプルコース
  • ナイトホリデーコース
  • 電化Styleコース
  • 従量電灯A
  • とくとく振替プラン
  • 電化住宅割引

 では、それぞれにどのような特徴があるのでしょうか?

スマートコース

シンプルコースは、その名の通り至ってスタンダードなプラント言えます。

最も多く契約されている従量電灯Aよりも、1年間で約1,300円近くおトクになるコースとなっています。 

電気の使用量が比較的少なめで、時間帯を気にせずに電気を使用したい方(月平均の使用電力量400kWh以下)にとって、最もお得感が強いのが魅力的です。

3段階の電力量料金単価が設定されており、時間帯により単価を区分することなくひと月の合計の使用電力量をベースに料金が計算されます。 

使用電力量が多くなるほど電力量料金の単価が高くなるので、利用時には注意が必要です。

種類・区分 単位 料金単価
最低料金
最初の15kWhまで 1契約 223円23銭
電力量料金
15kWhを超え120kWhまで 1kWh 20円40銭
120kWhを超え300kWhまで 1kWh 26円96銭
300kWh超過 1kWh 29円04銭

シンプルコース

よりわかりやすく、よりおトクに!がテーマとなっていて、基本料金がなく電力量料金の単価を一本化したシンプルなコースがシンプルコースです。

従量電灯Aを契約されている方で、家族が多いご家庭や昼間は家にいることが多い方など電気の使用量が月平均400kWhを超える方におすすめです。 

一律の電力量料金単価となっていて、時間帯により単価を区分することなくひと月の合計の使用電力量をベースに料金を計算することになりますので、使用電力量にかかわらず電力量料金の単価は一律となります。

意外と複雑な電気料金の計算をよりわかりやすくしたプランであると言えます。

電力量料金
1kWh 25円31銭
最低月額料金
1契約 1,620円00銭

ナイトホリデーコース

ナイトホリデーコースは、電気料金がお得である夜間時間帯を拡大して、休日にも割安な料金を適用する事ができるコースです。

電気を使用する時間帯を工夫することで、夜間・休日に利用いただくほど電気料金が安くなります 

一見お得になりそうなのですが、ファミリータイムを契約されている方は2018年4月からの「電気料金メニューの一部見直し」の後も割安な夜間料金単価や電化住宅割引が適用されるので、ナイトホリデーコースに契約を変更すると割高になる可能性があります。

ぐっとずっと。クラブに加入することで割安になる可能性もありますが、十分に注意してから契約することをおすすめします。

種類・区分 単位 料金単価
電力量料金
デイタイム(夏季) 1kWh 40円21銭
デイタイム(その他季) 1kWh 36円53銭
ナイトタイム 1kWh 17円87銭
ホリデータイム 1kWh 17円87銭
最低月額料金
1契約 1,620円00銭

電化Styleコース

電化Styleコースは、電化住宅にお住まいを検討されている方におすすめなコースとなっています。

また、電気給湯機等を使用していて電気の使用量が比較的多い方(月平均ご使用電力量400kWh超過)の方にもおすすめできます。 

ナイトホリデーコースと同様に、電気を使用する時間帯を工夫することで、夜間・休日に利用いただくほど電気料金を安くすることができます。

種類・区分 単位 料金単価
基本料金
ご契約電力が10kWまで 1契約 1,620円00銭
ご契約電力が10kW超過 1kWにつき 399円60銭
電力量料金
デイタイム(夏季) 1kWh 32円08銭
デイタイム(その他季) 1kWh 30円06銭
ナイトタイム 1kWh 14円60銭
ホリデータイム 1kWh 14円60銭

従量電灯A

従量電灯Aは最も加入者が多いプランで、昼間は家にいることが多くて昼間に電気を使うことが多い方や、時間を気にせず電気を使いたい方、世帯人数が1人~2人の方に向いたプランです。

種類・区分 単位 料金単価
最低料金 最初の15kWhまでの料金 1契約 331円23銭
電力量料金 15kWhをこえ120kWhまでの料金 1kWh 20円40銭
120kWhをこえ300kWhまでの料金 1kWh 26円96銭
300kWhをこえる料金 1kWh 29円04銭

とくとく振替プラン

とくとく振替プランは、以下のいずれにも該当する場合に1契約ごとにひと月54円を割引するプランです。

・「従量電灯A」「従量電灯B」「エコノミーナイト(時間帯別電灯)」「ファミリータイム〔プランⅠ〕」「ファミリータイム〔プランⅡ〕」「低圧高負荷契約」のいずれかを契約している

・料金の支払いに口座振替を利用している

・料金の振替結果を翌月の「電気ご使用量のお知らせ」でお知らせしている

・各月の1回目の振替日に、振替している

電化住宅割引

電化住宅割引は、ファミリータイムに加入して「電化住宅」に住んでいる方には、電化住宅割引を受けることができます。

月々の電気料金からさらに10%の割引特典があるので、とてもお得感が強いプランとなっています。

その他のプランまとめ

中国電力では、他にも以下のようなプランがありますが、一部は新規契約が終了しています。

・エコノミーナイト…昼間は不在が多く、夜間に電気を使うこと多かったり電気を使用する時間帯等を工夫して電気料金を少しでも安くしたい方、300リットルクラス以上の電気給湯機を使用されている方に向いたプラン

・マイコン割引…マイコン型の電気給湯機を使用されている場合、1契約ごとに1月につき140.4円/kVAを割引してもらえるプラン

・5時間通電機器割引…5時間型の電気給湯機を使用されている場合、1月につき194.4円/kVAを割引してもらえるプラン

・ファミリータイム…電化住宅にお住まいで電気を使用する時間帯等を工夫して電気料金を安くしたい方に向いたプラン

・電灯ピークシフトプラン…夏季の省エネ(特にピーク時間帯)に積極的に取り組まれる方に向いたプラン

・深夜電力B…毎日、夜11時から翌朝8時までの9時間に限定して電気を使用する方でマイコン型や9時間型の電気給湯機を使用されている方に向いたプラン

・第2深夜電力…毎日、午前1時から午前6時までの5時間に限定して電気を使用する方で5時間型の電気給湯機を利用されている方に向いたプラン

 

中国電力の電気料金は高い?他の会社と徹底比較

中国電力は、実は中国エリアだけでなく関東圏でもお客様に電力供給している、非常に珍しい会社です。

また、既に紹介した通り値上げ率も他エリアの電力会社と比較して努力している印象があります。 

それでも、やはり他の電力会社と比較すると電気料金が高いと言われています。

では、具体的にどの程度違うものなのでしょうか? 

ここでは、より具体的に中国電力と他の電力会社との料金差を紹介します。

中国電力と他の電力会社の料金比較

中国電力エリアでは、中国電力の他にも魅力的な電力会社が多数あります。

その中で、特にお得感が強い電力会社には以下があります。

・Looopでんき

・ミツウロコでんき

・はなカメくん電気

中国電力の従量電灯プランで比較すると、下表のような違いがあります。

アンペア容量 中国電力

従量電灯B

Looopでんき

おうちプラン

はなカメくん電気

従量電灯B

ミツウロコでんき

従量電灯B

15A 599円40銭 0円 599円40銭
20A 799円20銭 0円 799円20銭
30A 1,198円80銭 0円 1,198円80銭
40A 1,598円40銭 0円 1,598円40銭
50A 1,998円00銭 0円 1,998円00銭
60A 2,397円60銭 0円 228円72銭 2,397円60銭

ミツウロコでんきの従量電灯Bは、中国電力と全く同じ金額設定となっています。また、はなカメくん電気では契約容量が6kVA以上から利用することができます。

Looopでんきは、どのアンペア数でも0円で利用することが出来るので、とてもわかりやすい料金形態となっています。

使用量別で比較すると、以下のような違いがあります。

使用量 中国電力 Looopでんき はなカメくん電気 ミツウロコでんき
200kwh(1〜2人・30A) 5,229円20銭 4,800円00銭 4,700円71銭 5,119円60銭
300kwh(2〜3人・30A) 7,603円20銭 7,200円00銭 6,990円71銭 7,356円60銭
500kwh(3〜4人・40A) 13,118円80銭 12,000円00銭 11,570円71銭 12,480円20銭
700kwh(4〜5人・50A) 18,634円40銭 16,800円00銭 16,150円71銭 17,603円80銭

 これを見ると、やはり中国電力の高さが際立って見えてしまいますね。

中国で一番お得な電力会社はどこ?

中国エリアで最もお得感が強い電気会社としておすすめできるのが、はなカメくん電気です。

はなカメくん電気は、亀井組という徳島県の総合建設業を母体とする新電力事業者が運営しています。 

いわば地元に密着している会社として有名ですが、中国エリアだけでなく沖縄電力エリアを除く全国で電力供給を行っているのも特徴です。

住宅事業や土木事業などをメインとして手がけていますが、電力自由化によって株式会社F-Powerと業務提携して電気の販売を開始していますので、F-Powerの持つ圧倒的なノウハウをそのまま利用できます。 

電力量料金は段階制料金ではなく、固定料金のシンプルな料金体系となっているのが特徴です。 

また、サポート体制が充実しており、少しでも困ったことがあればすぐに対応してくれます。

これも地元のことをよく知った会社ならではであります。

現在契約中の電力会社への解約手続きは不要でであり、切り替え工事や電力変更に伴う各種費用も一切かかることがないのも魅力的です。

 

電気会社を変更すれば電気料金がお得に

いくらお得であると言っても、いざ電気会社を乗り換えようと思うと意外と高いハードルがあるように感じてしまいます。

実際に乗り換えようとした場合、どのような障害があるのでしょうか?

電気会社の変更は簡単?

中国エリアでは、中国電力だけでなく様々な電力会社があります。

中には、はなカメくん電気のように地元密着型の電気会社も数多くあります。 

中国エリアで、特におすすめできる地元に根づいた電気会社には以下があります。

・楽天でんき

・HTBエナジー

では、それぞれの乗り換えまでの手続について紹介します。

楽天でんき

楽天でんきは、インフラ界でも数多くの魅力的なサービスを提供している、楽天グループの電気会社です。

月々の電気料金削減で約12,000円/年もお得にすることができるのですが、その原動力となっているのが基本料金が無料な点にあります。 

また、楽天スーパーポイントも貯めることができますし、全国的なサービスなので乗り換えすい点も魅力的です。

乗り換えることによって、停電が発生しやすくなるなどの心配は不要で、今までどおりの安定した電力供給を受けることができます。 

楽天でんきへの乗り換えは、楽天会員であれば簡単な操作のみで完了します。

検針票などを用意して、申し込みしますがスマートメーターが設置されていない場合は設置工事が必要です。 

ただ、30分程度で完了しますし基本的に立ち会いは不要で料金もかかりません。

スマートメーター設置後、最初の検針日から電気を利用することができます。

HTBエナジー

HTBエナジーは、ハウステンボスで生まれた電力会社であり、ほど近い中国エリアでも利用可能です。

各地にちなんだプラン名が付けられていて、中国エリアではもみじプランが特にお得になっています。

一律5%オフになる料金システムは、非常にわかりやすいと評判になっています。

申込みにつきましては、インターネットからのお申込みが必要であり、電話からでは行なえませんので注意が必要です。 

申込み後は、HTBエナジーで現在利用している電気会社への解約手続きを代行してもらうことができます。

スマートメーターへの交換を行って、供給開始の準備が完了したら登録メールアドレス宛へ「【HTBエナジー】契約切替のご案内メール」が配信されて利用開始となります。 

 

まとめ

中国エリアは、意外と料金的には激戦区で各電力会社が競っている印象があります。

その中で、よりお得感の強い電力会社に乗り換えることで、月々の負担を大きく減らすことができます。 

手続きも非常に簡単ですので、変に身構えることなく乗り換えを検討すると良いでしょう!